2050年までに、サッカー世界チャンピオンチームに勝てる人型ロボットチームを作ろう!
小説『銀河のワールドカップ』のモチーフにもなったそのシミュレーションリーグ
1997年にスタートした「ロボカップ」大会、「チーム・ヘリオス」が完全優勝を果たした
ロボカップ サッカーシミュレーションリーグ 秋山英久・中島智晴
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂
(文・写真・動画=川端裕人 & イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 秋山英久&中島智晴(02) / 第1回 「サッカー日本代表」が世界大会で完全優勝!=2/2= ◆◇
数日間の予選を経て、大方の予想通り、決勝戦は日本(チーム・ヘリオス)対中国となった。ほとんど同時進行で欧州選手権(ユーロ2012)が開催されており、参加者はスペインが勝った! ドイツが勝った! などと「本物」のサッカーを気にかけつつも、シミュレーションリーグでもまた熱戦が繰り広げられた。その様は、コンピュータの内と外、「ヴァーチャルとリアル」の境界が消えたかのようだった。
ぼくはシミュレーションリーグの「日本対中国」の決勝戦をリアルタイムで観戦する光栄に浴した。スクリーンの目の前、いわばトップカテゴリーの一番よい席である。現在、コンピュータの中の選手(エージェント)が実現できる、世界最高水準のスリリングなサッカーが目の前で展開され、息を呑んだ。
結果は4対1で快勝!
2012年人工知能版のサッカー・ワールドカップは、日本チームの勝利に終わった。
実際の試合をご覧いただきたい。
攻撃の軸になるのは、現在の日本代表に似た1トップと両サイドハーフ(あるいは3トップと言った方がよいか)。
ぼくの目には、センターフォワードに本田圭佑を置いた南アワールドカップの日本代表が思い浮かんだ。
◆ パスありプレスありの「ロボカップサッカー・小型リーグ」 ◆
動画のURL: https://youtu.be/mKflWij246I?list=RDCMUCLG4GhUwi3kzjxyzRbndyNA
両サイドは、現在の日本代表の香川真司や岡崎慎司が入っていると想定。
得点シーンを総括してみよう。
1点目。パスを受けたーセンターフォワード本田がドリブルして持ち込みシュート(2:03)。
2点目。右サイド、ペナルティエリア近くのバイタルゾーンで、細かいパス回しの末、トップ下(本来は本田がいるところだが、彼にはセンターフォワードをお願いしているので、ここでは中村憲剛あたり?)を経由して、ボールは左サイドへ。香川から、本田へのパスが見事に通り、ゴール!(3:21)
3点目、左サイド中盤でのせめぎ合いから、中央の本田へ渡り、右サイドから走り込んできた岡崎がファインゴール(6:44)。
4点目。中盤まで戻っていた本田から右サイドの岡崎へスルーパス。ゴール前へ走り込んだ本田へマイナスのクロス。それをさらに、フリーの香川へとまわして、ゴール。まさに「3人目の動き」がゴールを決定した(8:48)。
セントラルプレイヤーとしての本田選手(11番)の活躍が見事で、前線の3人の連携できっちりと仕事をしていた。
2次元のサッカーなので高さの概念はなく浮き球やパワープレイはないが、それ以外の要素は全て出そろっているともいえる。スルーパス、ポストプレー、中盤のパス回し、緩急自在のドリブル……。
念のために言っておくが、これは試合(ゲーム)ではあるがビデオゲームではない。ビデオゲームと、この手のシミュレーションでは、本質的なところからしてまるっきり違うのだという。
昨年の覇者に勝利して優勝を飾った「日本代表」、チーム・ヘリオスの立役者、福岡大学の秋山英久助教、大阪府立大学の中島智晴教授に話を伺った。
次回は“第2回 見事なグループ戦術の意外な舞台裏”に続く・・・
■□参考資料: 国際ロボカップ大会 (2/6) □■
競技種目 : 小型ロボットリーグ /
車両型(直径18cm以内,高さ15cm以内)ロボットで戦う。2019年の世界大会より、参加チームの技術レベルに応じて先進的なDivision A、競争力の弱いチームや新規参入チームが参加するDivision Bに分けられており、細かな反則の有無やロボットの台数、フィールドサイズなどに差異がある(Division Aでは1チーム11台、12×9mのフィールドに対しDivision Bでは1チーム6台、9×6m、など)。フィールド上4mの地点に、フィールドを見渡すカメラが設置され、その画像を元に、チームのコンピュータがロボットに指示を出して戦う。集約型システムのロボットとして、素晴らしい速度とフォーメーションで戦う。
リーグで共通するソフトウェアや通信プロトコル、ルールなどはGitHub上で公開されており、誰でも修正意見や問題を報告することができる。 人間がラジコン操作で勝負をしても勝つことはもはや不可能。
競技種目 : 中型ロボットリーグ /
18×12mのフィールドで5台までの自律移動型ロボットチーム同士で競技する。ロボットの大きさは正方形の一辺30cm以上52cm、高さ40cm以上80cm以下である。ただし、ゴールキーパーに限り、1秒間のみ正方形の一辺60cm以下、高さ90cm以内まで拡大可能である。小型ロボットリーグと大きく異なる点は、ロボットが完全に自律している点である。カメラ等の搭載センサのみで環境を認識し、その情報を用い判断・行動している。フォーメーションやチームプレイの難易度が高い。
人間がラジコン操作するロボットと互角なレベルに達しつつある。 近年、ループシュート(ボールが宙に浮くシュート)を打つロボットが現れた。
競技種目 : 標準プラットフォームリーグ /
標準プラットフォームリーグで使用されるロボット「Nao」。 四足ロボットリーグの様子。8匹のAIBO達が4:4に分かれて得点を競う。2005年第9回世界大会(開催地:大阪)より。
各チームが同じプラットフォーム(ロボット)を使用し、プログラミングの優劣を競う。 使用機体は二足歩行ロボット「Nao」(フランス・アルデバランロボティクス製)。 2007年までは「四足ロボットリーグ」としてSONYの愛玩ロボットAIBOで争われていたが、AIBOシリーズの販売終了に伴い、2007年の大会を最後にNaoに変更された。 ・・・・・・明日に続く
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◆ ヒト型ロボット「NAO」でサッカーする様子がカオスで笑える ◆
動画のURL: https://youtu.be/7NoMitYa2mY
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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